2012.10.29-11 Durban in South Africa

2012.10.29-11 南アフリカ共和国・ダーバン



ダーバン(Durban)は、南アフリカ共和国の東岸の東部ナタール州にある港湾都市である。町の建設は1824年のイギリス人の入植に始まり、1835年ケープ植民地の総督B.ダーバンにちなんで命名。近隣の金鉱、炭鉱、さとうきびのプランテーションなどの開発に伴い急速に発展、同国の四大工業地帯の1つになった。港は、国内で一番忙しい港であり、南半球にある港の中で3番目に多くのコンテナ船が入港するという。


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2012年10月5日、韓国のヨース港で軽油を満載し、南アフリカ共和国のダーバン港に向け出港する。東シナ海、南シナ海を経て、バンカー(燃料油)と食糧補給のためシンガーポール港に立ち寄った後、マラッカ海峡を抜けインド洋に入る。インド洋西部では、ソマリアの海賊が広範囲に出没していたため、その危険区域を避け、大回りするようにダーバンに向け広大なインド洋を航海する。

25日間の航海の後、2012年10月29日ダーバン港沖に到着する。低気圧の影響で風速25メートルを超える強風が吹き、波が高かったため投錨を避け、ダーバン港沖合50海里の海域で機関を止めドリフティング(漂泊)を開始することにする。風浪を船体の横に受け、長さ179m、幅30メートルの船体は、大きく動揺する。翌日風浪が少しおさまったので、ダーバン港の北の沿岸5海里の錨地にて錨泊をする。周囲には沢山の大型船が停泊している。

11月2日現地代理店より連絡を受け、ダーバン港内に針路を向ける、港口沖のパイロットステーション(水先案内人乗船位置)付近にてパイロット(水先案内人)を待つが、予定時間が過ぎても来る気配がない。結局1時間30分待った後、ヘリコプターでイギリス人の白人パイロットが乗船してきた。インド洋からのうねりを船側に受け、大きく動揺しながら狭い港口の水路に向け機関を全速前進(Full Ahead Engine)で入っていく。防波堤が伸びる水路に入り、機関の回転を下げ、舵を左右一杯に何回も大きく振り減速する。2隻のタッグボートに伴われ、船は港の南側の奥にある桟橋に無事着桟する。

11月3日、代理店手配のワゴン車でフィリピン人乗組員と共に上陸する。港にあるイミグレーションオフィス(Immigration office・入国管理局)で入国手続きをしてショアパス(Shore Pass・上陸許可証)をもらう。そこで印象的だったのは、約20人いた黒人職員の中に1人だけ女性白人職員がいたことである。現地通貨への換金のため、ダウンタウンにある店の前に車を止める。インド人運転手は、車の外に出ると強盗に遭うので絶対に出ないようにと注意される。待っている間に見た光景であるが、みすぼらしい白人女性が黒人に物乞いをしているのである・・・。換金の後、港外にある巨大なショッピングモールに行き買い物を楽しむ。ワインを買おうとしたが、当日は土曜日で販売禁止の日であった。

11月6日夜船は、残りの5000キロリットルの軽油を次の港であるモザンビークのマプト港に揚げるため、ダーバン港を出港する。出港時のパイロットは、小柄な若い黒人女性で、その優れた技量に驚く。港口の近くにさしかかり、甲板上にヘリコプターが飛来し、その女性パイロットはロープで吊り上げられ船を離れていく。何と勇敢なことか・・・。船は全速力で闇夜の港外に出て行く。




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